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小倉運送株式会社・ラストワンマイル協同組合 越境EC貨物対象の「九州→関東」新サービスをスタート

2024.7.30

小倉運送株式会社・ラストワンマイル協同組合 越境EC貨物対象の「九州→関東」新サービスをスタート

〜「Sea & Rail輸送」+「保税蔵置場」+「LCC配送」 コスト・リードタイム共に競争力のあるサービスを提供〜

2024.7.30

 

小倉運送株式会社(代表取締役社長:増井淳、福岡県北九州市)とラストワンマイル協同組合(理事長:志村直純、東京都府中市)は共同で、主に越境貨物を対象とした「九州から関東」への新たな物流サービスを開発し、8月1日からサービスの提供をスタートいたします。

九州を本拠とする小倉運送の「Sea &Rail輸送」と「保税蔵置場」に、首都圏でのデリバリーに強みを持つラストワンマイル協同組合の「LCC配送」を組み合わせた新しいスキームを構築しました。

特に越境ECを展開する通販企業にとっては、コスト・リードタイムともに大きなメリットを感じてもらえるサービスを提供いたします。九州から関東への幹線輸送を鉄道にモーダルシフトをすることで、トラックドライバーの負担軽減、環境負荷の低減を実現しながら、安定的に商品を供給いたします。

 

【サービス開発の背景】

九州には有力なEC企業が多く存在しております。物流の2024年問題の影響により、商品を保管・在庫している九州エリアから、大消費地である首都圏への長距離輸送が課題となっておりました。これまで多く行われてきたトラックによる輸送では、労働時間や拘束時間の規定が守れないケースや将来にわたってトラックドライバー不足が続く見込みがあるため、EC企業から、「消費地に向けて安定的に商品を届け続けたい」といった切実な悩みを聞くようになりました。

 

また、折からの円安によって商品を仕入れ、輸入する際のコスト負担が大きくなり、キャッシュアウトをできるだけ抑えたいというEC企業のニーズが強まっておりました。

 

こういった課題を解消するため、小倉運送とラストワンマイル協同組合はお互いの経営資源を活用しあうことで、EC商品の輸入からデリバリーまでを「早く、安価に、確実に」行うスキームを組み立てました。とりわけ、商品を輸入し、首都圏で販売するEC企業にとって最適なサプライチェーンを構築いたしました。

 

【サービスの概要】

釜山港から関門港へEC貨物を輸入し、北九州市に新たに設置した小倉運送の保税蔵置場に保管いたします。釜山港から関門港までは距離が近く、越境EC貨物が多く輸入される京浜港などと比べても、安価な費用で、かつ、短いリードタイムでスムーズに輸入することができます。

 

保税蔵置場での保管期間中は、関税や消費税等の負担はないため、キャッシュアウトを抑えることができます。輸入通関手続きも円滑に進めることができ、通関手続きのために長く待たされるという懸念もありません。

また、首都圏などと比較して、商品保管のコストも安価となります。

 

保税蔵置場に保管された商品は、小倉運送の手配により、北九州貨物ターミナル駅から関東まで、鉄道輸送します。この際、海上コンテナをデバンニングしてJRコンテナで輸送することも、デバンニングせずに海上コンテナのまま保税蔵置場まで保税輸送を行うことも可能となります。

トラックによる長距離輸送ではないため、2024年問題の影響は抑えられ、安定した商品の供給が可能となります。また、CO2の排出量も抑えられます。

 

関東に商品が届くと、ラストワンマイル協同組合が引き取り、一都三県に向けて配送を行います。ラストワンマイル協同組合では、協同組合の強みを活かし、適正価格で安定したサービスを提供する「LCC配送ソリューション」を展開しており、大手キャリアーと比較しても、競争力のあるサービス水準と運賃でデリバリーいたします。

 

これらを組み合わせたサプライチェーンを構築することで、EC貨物を海上輸送で京浜港に輸入・保管し、首都圏にデリバリーを行うよりも、コストの面でも、リードタイムの面でも、優位性のある物流サービスを提供いたします。

トラック輸送で九州から関東へ出荷した場合、「翌々々日」の配送になるケースも珍しくありませんが、本サービスを活用した場合、最短で「翌々日」の配送を可能にしました。

 

九州エリアのEC企業にとっては、安定した出荷・配送をローコストで行うことができるため、物流が企業戦略における強みとなります。

 

【今後の抱負】

小倉運送代表取締役社長の増井は、「当社としましては、関門地区における海上輸送によるBtoC輸入貨物取扱いが可能となる仕組みを構築しました。現在、越境EC貨物は、航空便のみの取扱いとなっておりますが、今回海上便の取扱いが可能となることにより、ローコストかつ安定大量輸送が実現できると確信しています」とコメントを述べています。

 

ラストワンマイル協同組合理事長の志村は、「九州エリアに絶大なインフラを持ち、厚い信頼と実績がある小倉運送と共同で今回の新サービスを開始することを嬉しく思います。九州から関東への新たな物流サービスを多くの方に利用していただきたいと考えております。コスト・スピード、多くの問題を考慮しており、これからの長距離輸送の抱える問題を解決する画期的なサービスとなっております」とコメントを述べています。

 

【お問合せ】

ラストワンマイル協同組合事務局(府中市若松町3-28-7)
TEL042-319-9860  mail: info@lastonemile.org
見積URL   : info@lastonemile.org

【小倉運送株式会社について】

1950年に設立。原点は1891(明治24)年に創業した増井組から始まる。130年以上わたって北九州の地を中心に事業を展開し、鉄道・運送・倉庫・港湾・構内の5つの分野において物流の一翼を担っている。

モーダルシフトを主力サービスとして取り扱っており、海上輸送と鉄道輸送を組み合わせたSea & Railサービスなど、高度な物流でお客様のビジネスをサポートしている。

 

小倉運送株式会社 概要
設立   :1950年4月27日
代表者  :代表取締役社長  増井 淳
所在地  :福岡県北九州市小倉南区大字朽網3914番地68
事業内容 :一般貨物自動車運送事業(利用運送含む)、第二種貨物利用運送事業(鉄道・内航)、倉庫事業、港湾運送事業(沿岸)、計量証明事業、構内請負事業など
車両台数 :184台(2024年3月現在)

資本金  :5,000万円

主要取引先:TOTO、三井倉庫九州、SBS古河物流、シマノ、日本興運など
URL  https://kokuraunsou.co.jp/

【ラストワンマイル協同組合について】
2018年4月に関東一都五県の中小の配送業者が集結して設立。下請けではない荷主直の共同受注、共同配送のメリットを生かして効率化を図り、より安い運賃と遅延しない配達を実現している。現在は近畿や東海などに事業を拡大し、通販、メーカー、倉庫などさまざまな業種の荷主からの宅配を請け負う。

ラストワンマイル協同組合 概要
設立   :2018年4月10日
代表者  :理事長 志村 直純
所在地  :東京都府中市若松町3-28-7
事業内容 :組合員を対象とした小口配送業務の共同受注、車両用燃料の共同購入、経営および技術の改善向上、または組合事業に関する知識の普及を図るための教育および情報の提供、福利厚生など
会員数  :35社
車両台数 :4,200台
出資金  :2億980万円
契約取引先: IKEAジャパン、アイリスオオヤマ、ワールド、もしも、など50社以上
取扱荷数 :20 万個〜25 万個/月(令和 6 年 9 月からは〜30 万個/月予定)
URL   :https://lastonemile.org

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